突然ですが、歯医者さんが好きな人っていますか?
「は~い!」…って答える人ってどのくらいなのでしょう…。
私自身、歯を削る「キーン」という音が苦手で、「歯は痛くなるまで歯医者に行かない」って思ってしまうタイプです(汗)
ドラッグストアでは、歯の健康を保つための色々なものが売られていますが、歯の健康は大切だと思っていても、歯の痛みが無かったら、毎日歯磨きをしていたら大丈夫なんてヘンな自信を持ったりしがちです(;^_^A
そんなことを考えていたら、歯肉炎とか歯槽膿漏、歯周病という言葉は見たり聞いたりしますが、違いって分からないと思い、調べてみました。
歯周病とは何?
歯周病とは、歯垢の中の細菌によって歯肉に炎症をおこし、歯を支えている骨が溶かされる病気で、やがて歯を失う原因になります。
この歯周病ですが、成人の多くの方がかかっている病気とも言われ、別名『サイレント・ディシーズ』と言います。
自分で知らないうちに進行していて、気が付いた時には歯がグラグラとして、ポロッと抜けてしまったり、抜歯をしなければならないという悲しい現実が待っています。
また、年齢を重ねたり、免疫力が低下していると歯周病が進行しやすいと言われています。
歯周病にならないためには、歯に歯垢がつかないようにブラッシングをすることが大切ですが、歯垢が残ったままになると、硬い歯石になり歯医者で除去してもらう必要があります。
歯周病は予防も治療も可能で、毎日正しい歯磨きをして歯垢を取り除くことや、定期的に歯のメンテナンスを受けるようにすると、万が一虫歯などになっていても初期段階ですぐ治療できるので、治療自体も簡単に済むので安心です。
歯肉炎とは何?
歯肉炎とは、歯茎に炎症がおこって腫れてしまう状態です。歯磨きの時に出血したり、歯茎が赤紫色になったり、口臭の原因にも…。
歯肉炎は、歯周病の初期段階でもあり、そのまま放置すると歯周病が進んでしまいます。
歯肉炎を起こす原因も歯垢(プラーク)が主な原因になりますので、毎日の正しい歯磨きはホント大切ですね。
毎日の丁寧なブラッシングを行うほか、歯の間はブラッシングしにくく歯垢が付きやすいので、デンタルフロスや歯間ブラシで汚れを取り除くといいですね。
また、薬用マウスウォッシュも併せて行うことや、定期的に歯医者さんで歯のチェックをしてもらうと安心です。
歯槽膿漏とは何?
歯槽膿漏とは、歯周病の進行が進んだ状態のことをいいます。知らないうちに進行していて、気が付いた時には歯がグラグラとして、ポロッと抜けてしまったり、抜歯をしなければならない状態になることもあります。
さらに怖いのが、歯周病菌(歯垢の中にいる細菌)が血液の流れにのって、糖尿病や心筋梗塞、動脈硬化や早産になるケースもあるようです。
歯槽膿漏の症状は、歯茎が下がって知覚過敏になって、冷たいものが歯にしみたり、食べ物が食べにくくなります。
免疫力が低下すると急性の炎症がおき、大きな歯茎の腫れや痛みをおこす場合もあります。
厚生労働省23年歯科疾患実態調査(N=4,253人)で、日本では20歳以上の約72%、40代~60代では80%以上が歯周病にかかっていると言われています。
このように怖い数値が出ていますが、歯の健康を維持するための方法って気になりますね…。
歯周病、歯肉炎、歯槽膿漏の予防はどうしたらいいの?
では歯の健康を保つために大切なことは次の4つです。
プラークコントロール
とにかく歯垢(プラーク)を付着させないようにすることが重要ポイントになります。
毎日のブラッシング、歯間ブラシ、デンタルフロスで徹底的に歯垢を取り除くようにします。歯磨き粉を使っているから大丈夫って思ったら非常にキケンです。
歯磨き粉よりも、ブラッシング、丁寧な歯ブラシです^^
食生活の改善
糖分の多い食事やお菓子は、歯垢(プラーク)の大好物です。歯の健康を考えると出来る限り食べないようにするのがいいですが、ガマンすることもストレスになって、悪循環になってしまうこともあります。
食べたら歯を磨くことを習慣にしたいですね。
睡眠不足
睡眠不足は抵抗力を落とす原因の一つになります。歯の健康だけでなく、体に様々な悪影響を及ぼすことになりますので、しっかり睡眠をとるようにしましょう。
禁煙
タバコを吸う人は、歯周病のリスクが2~7倍になると言われていて、歯周病の治療をしても、タバコを吸っていると治らないと言われていますので、体の健康のためにも禁煙するほうがいいですね。
まとめ
先日、歯の痛みに耐えられなくなりしぶしぶ歯医者さんへ行ったのですが、治療の時に余りにも身体が固まっていたので「痛みが無いように麻酔をするので大丈夫ですよ~」と慰められる始末。
さらに「歯医者に来る時は、治療をするのではなく予防として来てほしいですね。そのほうが高額な治療費もかからないので、これからは歯を大切にしてくださいね」って言われてしまいました…。
歯は大切って分かっているものの、痛くなるまで大丈夫って変な判断基準で、歯が痛くなってから慌てる方が多いのが非常に残念と言われていました。
そんな歯医者さんでの苦い経験の中で、歯科助手の方の子どもさんが歯肉炎で治療が大変だったって話をしてくれました。
小さい時は、子どもの口の中をチェックしていたけど、大きくなってくると子ども任せで、たまたまチェックしたら凄いことになっていたそうです。
実際のところ、成人の80%は歯肉炎、歯槽膿漏、歯周病など、歯の問題を抱えているそうです。
なので普段からのお手入れが大切なんですね。
歯の健康を守るには、
- 歯に汚れをためないようにすること
- 定期的に歯医者でメンテナンスをしてもらうこと
これが非常に大切になります。
歯の健康を保つのは、体全体の健康維持にもつながりますので、甘く考えず、歯医者さんを怖がらず(笑)
毎日のセルフケアと専門家の方たちのチカラを借りて、歯の健康を守っていきたいですね。