寒九とは?意味や時期っていつなの?

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寒九季節
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寒九って聞いたことありますか?
寒いことに関連するな…と想像はできますね(笑)。

寒九は「かんく」と読み、1月ごろになると聞く言葉ですが、一体どのような意味があるのでしょうか?

今回は寒九の意味や時期についてまとめてみました。

寒九(かんく)とは?

寒九(かんく)は、一年中で最も寒い時期に入ってから9日目のことで、冬の季語です。

俳句を楽しまれている方は、ご存じの方も多いですね。

寒九の時期はいつ頃?

寒九の時期は、冬の季語で寒(かん)に入って9日目の、1月13日か14日頃のことをいいます。

寒(かん)という漢字が使われることからも想像できるように、一年中で最も寒い時期にあたり、寒中(かんちゅう)、寒の内(かんのうち)ともいいます。

寒の時期は、季節を表す言葉の中の「小寒」から「立春」の前日までの30日間のことで、寒中見舞いの挨拶は、この期間にするのがいいとされています。

小寒(しょうかん)は、季節を表す言葉(二十四節気)の一つで、寒さが始まるという意味があり、天気予報などで「寒の入り」というのは、この小寒を指します。

二十四節気は、太陽の動きを元に決まるもので、毎年同じ日になるわけではありません。

小寒は、冬至から15日目で1月5日頃です。

立春(りっしゅん)も、季節を表す言葉(二十四節気)の一つで、春が始まるという意味があり、立春を迎える時期になると、寒さのピークがようやく過ぎ、少しづつ春を感じることができるようになります。

立春は、2月4日頃、節分の翌日です。

なので、寒の時期は、1月5日頃から2月4日頃までになり、寒九は、小寒の9日目にあたりますので「1月13日か14日頃」になります。

寒九は、なぜ寒い時期に入ってから9日目なの?

では、なぜ寒九は寒い時期に入ってから9日目になるのかですが、この時期には寒さと空気が乾燥しやすい時期でもあり、殺菌の繁殖が抑えられるため、この時期に汲んだ水は質が良く腐りにくいと言われます。

また1年で一番水が澄む日とわれる日でもあり、「寒九の水」とも言われ、この水は薬になるとまで言われたそうです。

水の良し悪しで味が左右されやすい酒作りでは、寒の水は質がいいことから、この時期に酒作りの最盛期を迎えるのもなるほどと思いますね。

この寒い時期に晒した食べ物は味が良くなったり、染物の色が鮮やかになるとも言われ、「寒晒し」や「寒干し」という言葉も生まれたそうです。

「寒九の雨」という言葉は、寒九の日に降る雨は「豊作の兆し」として喜ばれたり、寒九の雨がする年は春が近いともいわれます。

寒九とは?意味や時期についてのまとめ

寒九は、小寒の9日目の「1月13日か14日頃」になります。

この時期は、寒さと空気の乾燥で殺菌の繁殖が抑えられ、水質が良く様々なところで重宝されます。

寒い時期はイヤだなと思っていましたが、季節の特性を上手に取り入れて生活する知恵は素晴らしいものですね。