昔から、日本人が大好きな海外旅行先と言えば「ハワイ」ですね。
空港を降り立つとレイでお出迎え、青い海、白い砂浜、ハイビスカスやヤシの木で、リゾート気分が上がります。
しかし、ハワイで注意したい事が紫外線対策です。
気温が高く、日本より紫外線の量が多いので、対策をしないと大変なことになって、旅行を楽しめないことになりかねません。
そんな中、ハワイで日焼け止めの販売が禁止される法案が可決したというニュースが発表されました。
この法案は世界で初めてのことだそうです。
もうハワイで日焼け止めが使えなくなるの?
ハワイで紫外線対策はどうしたらいいの?
というワケで今回は、ハワイで日焼け止めが使えるのかについて、禁止成分って何か、紫外線対策について紹介していきますね。
ハワイで日焼け止めの販売が禁止!?どうなるの?
アメリカハワイ州で、ある法案が可決。世界発の試みに踏み切りました。
そのニュースの内容がこちら
【ホノルル=共同】米ハワイ州のイゲ知事は3日、サンゴ礁への有害性が指摘される物質を含んだ日焼け止めの販売や流通を禁じる法案に署名した。イゲ氏によると、世界初の試み。2021年1月1日に発効する。
イゲ氏は署名後「ハワイの岩礁を守るための小さな一歩にすぎないが、取り組みを続けたい」と述べ、海洋汚染対策に力を入れる考えを示した。
販売禁止となるのは、紫外線吸収剤の「オキシベンゾン」と「オクチノキサート」が含まれる日焼け止め。サンゴ礁の白化などの原因になっていると一部の研究者が指摘している。法案が5月に議会で可決された。
米メディアによると、2つの成分は「コパトーン」など3500種類以上の製品に含まれており、ハワイのコンビニエンスストアなどで広く販売されているという。
医師の処方によるものは対象外。観光客が持ち込んだ日焼け止めは規制できないが、同州はサンゴ礁への有害性を伝えていきたいとしている。
日本より紫外線が強いハワイで、日焼け止め対策ってどうしたらいいのか不安になりますね。
ハワイで禁止される日焼け止めの成分は?
今回の法案で、全ての日焼け止めが一斉に無くなるわけではありませんが、次の成分が入っているものが販売禁止の対象になるようです。
- オキシベンゼン
- オクチノキサート
紫外線吸収剤のうち、上記2つの成分が入った日焼け止めが禁止成分になり、2021年1月1日から、一般のドラッグストアで購入できなくなります。
ただし必要な場合、医師の処方せんがあると購入できるようになります。
日焼け止めで使われる主な成分は?
日焼け止めは、日差しから肌を守るために使うもので、主な成分は次の2種類です。
- 紫外線吸収剤
- 紫外線散乱剤(ノンケミカル)
紫外線吸収剤について
紫外線吸収剤には次の働きがあります。
- 肌の表面で紫外線を吸収
- 化学反応によって紫外線をエネルギーに変える
- 紫外線が肌の内部に入るのを防ぐ
水に強いため、ウォータープルーフタイプを作ることができたり、白浮きしにくいものが作れます。
守る力が強い反面、肌表面で化学反応が起こるので、肌に負担をかけやすいです。
紫外線散乱剤(ノンケミカル)について
紫外線散乱剤(ノンケミカル)には次の働きがあります。
- 肌の表面で紫外線を跳ね返す
- 肌に紫外線が吸収されるのを防ぐ
肌に鏡のようなベールをかけて光を反射させて、肌に当たらないようにするイメージです。
有機化合物ではないので肌に優しく、効果が長続きしやすいです。
水に弱く、シミやそばかすの原因と言われる紫外線B波を防止する効果が出にくくなります。
今回、ハワイで禁止になる日焼け止めで使われる成分は、「紫外線吸収剤」になります。
なぜハワイで日焼け止めの販売が禁止になるの?
今回、ハワイで日焼け止めの販売が禁止になる法案が可決された理由は、あるものに大ダメージを与えることがわかったからです。
それが「サンゴ」です。
沖縄でもサンゴの危機が問題になっていますね。
サンゴは、地球温暖化や水質汚染の影響で絶滅の危機にあるといいます。
その危機を、できる限り食い止めるための試みが、日焼け止めの販売禁止だそうです。
日焼け止めが年間1万4千トンもサンゴに浸透して、悪影響を及ぼしている研究結果が出ているといいます。
日本から持ち込んだ日焼け止めって使えるの?
日本で販売されている日焼け止めには、全部で32種類使われていると言われています。
よく使われている成分が次の3つです。
- ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリンプロピオン酸オクチル
- メトキシケイヒ酸エチルヘキシル
- ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル
オキシベンゼンについては、健康被害の影響が懸念されることで、日本ではほとんど使われなくなっているようです。
しかし注意が必要なのがオクチノキサートです。
実は、「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」がオクチノキサートなんです。
しかも、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルは、現時点で日焼け止めに一番多く使われている成分です。
メトキシケイヒ酸エチルヘキシルは、シナモンの仲間の肉桂(にっけい)からとれる成分です。
現時点において、観光客が持ち込んだ日焼け止めについては規制が難しいということですが、今後使用ができなくなる可能性がありますね。
また、日本で同じような法案が可決された場合は、使えなくなる日焼け止めが多くなりそうですね。
ハワイで日焼け止め対策はどうしたらいい?
日焼けは火傷と同じことなので、日焼け防止対策は大切です。
環境にも優しく、日焼け対策もしたい場合は…
- オーガニック成分の紫外線散乱剤の日焼け止めを使う
- 帽子、サングラス、日傘、アームカバーなどのアイテムで日焼け対策をする
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まとめ
いかがでしたか?
かなり思い切った法案が可決して衝撃でした。
今後、自分が使うものは体にも環境にも良いものかを考えることも大切になってきますね。