「朝起きたら、アゴの辺りが疲れているような、ダルいような感じがする…」
「それに、痛みがある日もあるんだけど…」
起床時に違和感があると、朝からテンションが下がってしまいますね。
それに痛みを感じると、不安でいっぱいになります。
アゴが疲れていたり、痛みが出る原因は「歯ぎしり」の可能性があります。
これは、無意識にクセになっているケースが多いです。
気になる症状をそのまま放置していると、睡眠障害や歯周病など、身体の健康維持に悪影響を及ぼします。
でも、ちょっとした心がけと対策で、快適な生活を送れるよになります。
今回は、歯ぎしりの原因についてや、自分では気が付きにくい歯ぎしりのチェックポイント、リスクについて紹介していきます。
ぜひ参考にしてみて下さいね。
歯ぎしりの原因について
実は、歯ぎしりの仕組みは完全に明らかになっていません。しかし次の4つの要因によって歯ぎしりが出るとされています。
- ストレス
- かみ合わせ
- 飲酒・喫煙
- 逆流性食道炎
ストレス
最も有力な原因なのがストレスです。就寝中に歯を食いしばることで、ストレスを解消していると考えられています。
ストレスを感じると、無意識にしぐさや行動にあらわれます。
歯ぎしりも、ストレスを感じた時のしぐさや行動の一つとされています。
不安や憂うつな気持ちが和らぐのはいいですが、歯にダメージが出る歯ぎしりは、改善が必要です。
かみ合わせ
かみ合わせや歯並びが悪い人は、歯ぎしりが出やすいといわれています。
かみ合わせが安定せず、ストレスを感じて、歯ぎしりが出やすくなります。
成長や虫歯、歯周病、老化などで歯並びは変化します。かみ合わせも変化するので、歯ぎしりで調節していると考えられています。
飲酒・喫煙
アルコールやたばこは、睡眠の質を下げる可能性が大きく、歯ぎしりが起きている可能性があります。
飲酒後の睡眠は、前半深い眠りになるものの、後半になると浅い眠りが増えて熟睡ができません。
たばこに含まれるニコチンは覚醒作用があり、落ち着いて眠ることができなくなります。
健康維持のためにも、飲酒量や時間帯に気を付けてください。
逆流性食道炎
逆流性食道炎のです。人が歯ぎしりをしやすいといわれています。
逆流性食道炎は、胃液が逆流して食道に起こる炎症で、胸やけや胸の痛み、酸っぱい液体が口まで上がってくるなどの症状がでます。
この病気によって胃酸が逆流して食道へ上がってくると、口の中が胃酸の影響で酸性に傾きます。
すると口の中を中性の状態に戻そうとし、だ液を分泌するために歯ぎしりをしてしまいます。
胸やけや胸の痛みを感じる人は、一度病院で相談してみてくださいね。
自分は歯ぎしり!?チェックポイント10!
歯ぎしりは、無意識の時に出やすく自覚しにくいところが厄介です。
次のチェック項目に思い当たる方は、歯ぎしりかもしれません。
- 朝起きた時、奥歯が痛い
- 朝起きた時、アゴ・こめかみ・口の周りが疲れていたり、だるい感じがある
- 慢性的な頭痛や肩こりがある
- 歯が欠けたり割れている
- 頬の内側に噛んだ後がある
- 頬や舌に歯の跡がついている
- 集中時、無意識に歯を食いしばる
- 朝起きるとこめかみ、口の周りが痛い
- 犬歯がすり減って平らになってる
- 歯ぐきや歯が水にしみる
10ポイントのうち、どれか1つでも思い当たることがある方は、早めに対策をするようにしましょう。
歯ぎしりってどんなもの?3種類のタイプ
歯ぎしりには種類があって、大きく分けて3タイプ。
- グラインディング
- クレンチング
- タッピング
グラインディング
上下の歯をこすり合わせる
下アゴを左右に動かす
ギリギリという音がする
クレンチング
上下の歯を強くかみしめる
同じ位置で食いしばる
音が出ない
タッピング
上下の歯を続けてぶつける
下アゴを動かし上下の歯をかみ合わせてカチカチする
歯ぎしりは音が出るものと思ってましたが、出ないタイプもあり、本人以外でも気が付かない場合がありますね。
歯ぎしりのリスクってどんなもの?
歯ぎしりをすると、歯やアゴに悪影響が出るほか、睡眠や体調にも影響を及ぼします。
主なリスクは次の5つです。
- 歯のすり減り・割れ
- 歯周病・歯肉炎
- 顎関節症
- 肩こり・頭痛・腰痛・めまい・耳鳴り・睡眠障害
- 美容
歯のすり減り・割れ
歯ぎしりは、ガムをかむ時の数倍から10倍の力がかかっています。
歯のエナメル質が削れ、知覚過敏になったり、歯を治療している部分にも影響を及ぼします。
また、歯が欠けたり割れたり、ヒビが入ったところから虫歯になる可能性もあります。
歯列矯正をしている場合、治療の妨げになります。
歯周病・歯肉炎
歯ぐきにもダメージが出て、歯周病菌は繁殖しやすい状態になります。
顎関節症
アゴの関節や筋肉に負担がかかります。
肩こり・頭痛・腰痛・めまい・耳鳴り・睡眠障害
美容
歯ぎしりを繰り返すと、アゴ周りの筋肉だけが発達し大きくなり、エラがはったような顔の印象になります。
これらのリスクは歯科医院で改善できるケースが多いので、歯ぎしりのチェック項目で思い当たることがある場合や、少しでも気になることがあれば、歯科医院に相談してみるといいですね。
まとめ
歯ぎしりは、自分では気が付かないことも多いですが、放置していると様々な影響を及ぼします。
チェック項目で一つでも思い当たるものがあれば、まずは歯科医院に相談するといいですね。